Muchos pocos hacen un mucho. スペイン語のレベルアップをめざします。
再読しているパウロ・コエーリョ著 "Como el río que fluye" の中から、不定期にお気に入りの短い話を紹介するシリーズ(これまで紹介したお話はこちら)、今回のタイトルは "La vieja en Copacabana"(コパカバーナの老婦人)です。


その老婦人は、バイオリンと、「一緒に歌いましょう」と手書きで書いたポスターを持って、アトランティカ・アベニューの歩道に立っていた。

Empezó a tocar sola. Después llegó un borracho y otra viejecita y se pusieron a cantar con ella. Al cabo de poco, una pequeña multitud cantaba y otra pequeña multitud hacía de público y aplaudía al final de cada número.
老婦人は、ひとりでバイオリンを弾き始めた。すると、ひとりの酔っぱらいと、別の老婦人がやってきて、彼女と一緒に歌い始めた。間もなく、何人かの人達が歌い出し、別の何人かが聞き手になって、曲が終わるたびに拍手を送っていた。

「どうしてこんなことをしているのですか?」
曲の合間に老婦人に尋ねてみた。

-Para no quedarme sola-dijo ella-. Mi vida es muy solitaria, como la de casi todos los viejos.
「ひとりぼっちにならないためよ」と、彼女は答えた。「年を取るとだいたいみんなそうなるのだけれど、私の毎日はとても寂しいの」

Ojalá todo el mundo decidiera resolver sus problemas de ese modo.
みんなが自分の問題をこんなふうに解決しようと思えたらいいのに。


……というお話。

正直、一回読んだだけでは、「こんなふうにってどんなふうに?」となかなかピンと来ないのですが、何度か読んで考えると、
「寂しさを癒すためには、自分から動いて人とつながることが大事」とか、
「問題をひとりで抱え込まないで、誰かに助けを求めるのがいいよ」とか、
「自分からきっかけを作れば、声をかけてくれる人はきっといるよ」とか、
いろいろ寓意的なことが浮かんできます。

まぁでも実際にひとりで通りに立ってバイオリンで弾き語りとかするのは非常にハードルが高いですし(国民性もあると思いますが)、まわりの見知らぬ人に積極的に話しかけていくには外向的な性格じゃないとちょっと難しそうな気もします。
あぁ、「まわりの人に声をかける勇気を持とう」というのなら少しわかるかな。

このお話は自分の中ではまだ少し消化不良なのですが、ある程度(何年か)時間がたった時に再読したら、また感じ方が変わるのかな~なんて思っています。

さて、"Como el río que fluye"の中からお気に入りの短い話を紹介するシリーズは、今回で最後です。
この本の中には、他にもいろいろ考えさせられる話や、ここでは紹介しませんでしたが、絵本『雲と砂丘の物語』↓の元となった"La nube y la duna"というお話も入っています。

   
   雲と砂丘の物語

一話がだいたい半ページから3ページくらいで短く、文章もそれほど難しくないので、気になった方はぜひ読んでみてください。
日本語版が出ていないのが残念。
いつか出てくれることを願っています。
(ハードカバーでしっかりしたのがいいな)

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【2019/12/23 08:00】 | Como el rio que fluye より
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